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『ある革命家の思い出』P.クロポトキン(平凡社ライブラリー)

『ある革命家の思い出』(上下)P.クロポトキン、高杉一郎訳(平凡社ライブラリー)

上巻
2011年・264頁

目次(収録作品)

第1部 幼年時代/第2部 近習学校/第3部 シベリア

下巻
2011年・335頁

第4部 サンクト・ペテルブルグ―西ヨーロッパへのはじめての旅行/第5部 要塞監獄―脱走/第6章 西ヨーロッパ

帝政ロシアの名門貴族に生まれながら、過酷な農奴制に疑問を持ち、学問と革命家への道を辿っていく姿が克明に描かれる。自伝文学の傑作と謳われ、上巻は24歳のシベリア探検までを収録。

ここに描かれるのは19世紀ロシア人の気高い精神である。命をかけたペテルブルグの監獄脱走の何という鮮やかさ。革命に志した人間の熱血と冷静な信念が全篇に漲る。解説=中村喜和

出典:平凡社公式サイト



『ある革命家の手記』(上下)P.クロポトキン、高杉一郎訳(1979・岩波文庫)(書名が違うが平凡社ライブラリーのものと同じ)

帝政ロシアの公爵家に生まれ近習学校に入学、優秀な生徒であったクロポトキン(1842-1921)が、やがてアナーキズム運動の理論家として活躍するまでを描く。(上)には幼年時代から思想的転換期となるシベリア滞在までを収録。残忍・冷徹な皇帝、心やさしい農奴、有能なシベリアでの上官など、多彩な人物が様々の事件の中で彼の前に現れてくる。(全2冊)

軍籍から離れてペテルブルグに戻ったクロポトキンを捉えたのは地理学だった。地理という科学はすばらしい、今でも湖や丘を眺めていると新しく美しい理論が浮かんでくる……。だが彼にはさらに強く心を占めるものが萌しつつあった。凍土に働く貧しい人々への思いである。彼らのために、やがて要塞監獄、脱走、亡命と続く苦しく辛い闘いへと出発する。

本書表紙(カバー)(上下巻)より

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