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『日本人論に関する12章』杉本良夫、ロス・マオア編(ちくま学芸文庫)

『日本人論に関する12章』杉本良夫、ロス・マオア編(ちくま学芸文庫)

2000年10月6日第1刷発行
377頁




目次(収録作品)

第1部 日本人論再考
第1章 これでいいのか日本人論 ロス・マオア/杉本良夫
第2章 日本人は集団主義的か 別府春海
第3章 日本研究のパラダイム J・V・ネウストプニー
第4章 日本文化論のまやかし 川村望
第5章 産業社会一般にみられる家族主義的経営 ヴァレリー・マクガウン
第6章 ファシズムと日本社会 ガバン・マコーマック

第2部 もうひとつの日本人論
第7章 日本政治を考える J・A・A・ストックウィン
第8章 日本的経営の普遍性 ウラジミール・プーチック/ニーナ・ハトヴァニー
第9章 日本人の交際関係 渥美泠子
第10章 日本人とアメリカ人の仕事の概念 杉本良夫/ロス・マオア
第11章 イデオロギーとしての日本人論 シドニー・クローカ
第12章 世俗モデルから科学的モデルへ 別府春海

「日本人論」には歪みはないか。たとえば日本を「タテ社会」と一般化してよいのだろうか。すべての日本人が調和を重んじると普遍化してよいのだろうか。敗戦後の前近代的・権威的な社会から世界の優等生へと変貌したその過程で書かれた『ジャパンアズナンバーワン』『タテ社会の人間関係』をはじめとする多くの日本人論・日本社会論を、方法論的・知識社会学的に検証し、近年の変化にも目配りしつつ、実証的な調査を踏まえた新しい日本像を提出する。日本人論批判の原点の書。

出典:筑摩書房公式サイト


日本人論のいわゆる「タテ社会」を批判的に論じた「第9章 日本人の交際関係」とアメリカと日本の高校生を調査し、職業についての考えを論じた「第10章 日本人とアメリカ人の仕事の概念」が、なかなか興味深い。

[参考]
『日本人論の方程式』杉本良夫、ロス・マオア(ちくま学芸文庫)

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