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『風評被害』関谷直也(光文社新書)

『風評被害―そのメカニズムを考える』関谷直也(光文社新書)

2019年
264頁




目次(収録作品)

第1章 風評被害とは何か
第2章 「放射能パニック」と風評被害
第3章 原子力事故と風評被害
第4章 メディア報道と風評被害
第5章 安全と風評被害
第6章 流通と風評被害
第7章 観光産業と風評被害
第8章 企業・金融・保険と風評被害
第9章 東日本大震災における「風評被害」と「うわさ」
第12章 東日本大震災後の日本が抱えるジレンマ
終章 風評被害にどう立ち向かうか

ドイツの社会学者ウルリヒ・ベックは『危険社会―新しい近代への道』の中で、現代は、富の分配が重要な課題であった産業社会の段階を超えて、科学技術によって作られる「危険」の分配が重要な課題となったと論じた。それは必ずしも、物理的な危険だけではなく、経済的な危険も含んでいる。
しかし、日本人は、そのリスクの負担をとことん回避してきた。「絶対的な安全」を追求し、少しでも危険といわれたものは避けてきたのである。その結果、ある食品や商品などを、科学的根拠もなく主観的に「安全でない」と見なして買うのを控える。こうして「風評被害」が生じる。

出典:光文社公式サイト

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