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『江戸時代の設計者』藤田達生(講談社現代新書)

『江戸時代の設計者―異能の武将・藤堂高虎』藤田達生(講談社現代新書)

2016年
264頁




目次(収録作品)

第1章 立志伝―渡り奉公人から大名へ
(織田政権下の近江―主君を求めて/豊臣秀長に仕える―参謀との出会い/直臣大名への抜擢―戦乱から復興へ)

第2章 大坂の陣―国家分裂の危機
(要塞群の配置―豊臣恩顧大名の監視/実像の大坂包囲網―西国支配を固める/キリシタン禁令―大坂の陣への序曲 ほか)

第3章 豊臣体制の克服―藩(くに)を創る
(城づくり・町づくり―合理性の追求/画期としての今治築城―新型城郭の創造/藩領の形成―流通構造の転換 ほか)

伊予藩主・藤堂高虎は外様大名としては異例の信頼を幕府から得た。それは彼が日本で初めて「藩」を構想しえた政治家だったからだ。司馬遼太郎に「世渡り上手」と酷評された藤堂は、身長190cmの偉丈夫にして、きめ細かな築城術にたけたテクノクラートだった。しかし、彼がもっとも評価されるべきは、豊臣時代の中央集権に限界を見出し、地方分権国家を構想して近世の扉を開いたことにある。近世の成立を新史観で明かす。

出典:講談社BOOK俱楽部

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