『韓非子』(上下)本田済訳(ちくま学芸文庫)
上巻
1996年
379頁
BC722〜BC206、春秋戦国時代の古代中国に花開いた諸子百家。なかでも『韓非子』の思想は、とくに厳しい理想主義と冷徹な現実認識に根ざした最も実践的な君主論として、現代にいたるまで三千年にわたり貫流してきた。君主のあり方、臣下の馭し方、刑罰のあり方などについて、巧みな譬喩と激越沈痛かつ簡勁軽妙な語り口で説いた、中国哲学史上の不朽の政治論がよみがえる。本巻は全二十巻五十五篇中、第一巻「初見秦 第一」から第十巻「内儲説下六微 第三十一」までを収録。
出典:筑摩書房公式サイト
下巻
1996年
387頁
戦乱の時代であるがゆえに、中国哲学史上、最も自由で、最も絢爛であった春秋戦国時代、刑名法術の学として『韓非子』は書かれた。人間性一般についての深い洞察力、権力の場における人間関係の綿密な分析、君主の深刻な心術関係…ルネサンス期のマキャベリに勝るとも劣らない東洋古典の名著。本巻は全十二巻中、第十一巻「外儲説左上 第三十二」から第二十巻「制分 第五十五」までを収録。
出典:筑摩書房公式サイト
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