『ヨーロッパの昔話―その形と本質』マックス・リュティ、小澤俊夫訳(岩波文庫)
2017年
320頁
目次(収録作品)
序説/一次元性/平面性/抽象的様式/孤立性と普遍的結合の可能性/純化と含世界性/昔話の機能と意義/昔話研究について/昔話の構造主義的研究―プロップの業績の評価
「むかしむかしあるところに……」。人びとが長く親しんできた昔話には決まった形がある。魔女・こびとなどとも違和感なく出会い、主人公に与えられる試練の数は三つ、心の葛藤は描かず肉体の痛みもない……。グリム童話ほか、ヨーロッパ各地に伝わる数多くの昔話を分析、その本質を学問的に突きとめた先駆的著作。
本書表紙(カバー)より