『孟子』(上下)小林勝人訳注(岩波文庫)
上巻
1968年
264頁
目次(収録作品)
孟子題辞
巻第一 梁恵王章句・上
巻第二 梁恵王章句・下
巻第三 公孫丑章句・上
巻第四 公孫丑章句・下
巻第五 滕文公章句・上
巻第六 滕文公章句・下
戦国時代の中国、百家争鳴の乱世に生き、孔子の教えを軸にしつつも独自の思想を展開した孟子(前372‐前289)の言行録。孟子は、人が天から与えられた本性は善であるという信念に立って、天から万人に等しく与えられたこの本性を全面的に開花させるための実践倫理を示そうとした。原文を短く区切って掲げ、訓読文・現代語訳・校注を付す。(全2冊)
本書表紙(カバー)より
下巻
1972年
514頁
巻第七 離婁章句・上
巻第八 離婁章句・下
巻第九 万章章句・上
巻第十 万章章句・下
巻第十一 告子章句・上
巻第十二 告子章句・下
巻第十三 尽心章句・上
巻第十四 尽心章句・下
人間誰れにでも惻隠の心(あわれみの心)が備わっている。例えば、よちよち歩きの幼な子が今にも井戸に落ち込みそうなのを見かければ、誰れしも思わず知らずハッとしてかけつけ、助けようとする。―これは孟子がその性善説の論拠を示した公孫丑篇の一条だが、『孟子』の魅力の一つはこうした身近かで生き生きした例証にある。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『孟子 全訳注』(講談社学術文庫)