2019年
325頁
目次(収録作品)
序 いま、岡潔を読むということ 森田真生
一 最終講義
懐かしさと喜びの自然学
二 学んだ日々
私の歩んだ道
ラテン文化とともに
中谷治宇二郎君の思い出
三 情緒とはなにか
絵画
こころ
情緒
いのち
宗教について
四 数学と人生
世間と交渉を持たない
勝手気まま食
文化勲章騒動記 岡ミチ(岡潔夫人)
週間日記
ピカソと無明
生きるということ
都市計画
結 新しい時代の読者に宛てて 森田真生
年譜
解説 情緒という原風光 魚川祐司
数学することが、生きることそのものだった「全身数学者」、岡潔ーー。その著作に私淑した独立研究者・森田真生が編集し、思想的エッセンスを凝縮した選集。前人未踏の数学的業績によって世界的な名声を誇ると同時に、道元、芭蕉、漱石に連なる者として「数学する」ことを追究し、日本人の心のありかたを求めた。「借り物ではなく、自分の手許にある言葉で繰り広げられる思考の力強さに、いつも目を開かされる思いがする。そして、一度も会ったことがないにもかかわらず、なぜか「懐かしい」と感じるのである」と編者が語る、その哲学的世界観への入門書として好適な一冊。編者が「発掘した」未刊の最終講義「日本民族」を収録。
アマゾン商品説明より
[関連]
『数学する人生』岡潔、森田真生編(2016・新潮社)単行本
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