『聖ユルゲンにて・後見人カルステン 他一篇』シュトルム、国松孝二訳(岩波文庫)
2011年
336頁
目次(収録作品)
聖ユルゲンにて
後見人カルステン
ハンス・キルヒとハインツ・キルヒ
抒情的な短篇「みずうみ」で知られるシュトルム(1817-1888)だが、後期に至るにつれてその作品は次第に叙事的・写実的となり、現実を直視する眼差しを強めていった。悲恋の物語「聖ユルゲンにて」、父と息子の問題を扱った「ハンス・キルヒとハインツ・キルヒ」など、ままならない人生に葛藤する人間の姿を描いた3篇。
本書表紙(カバー)より