『時代の一面 東郷茂徳 大戦外交の手記』東郷茂徳(中公文庫)
改版2021年
539頁
目次(収録作品)
第1部 第一次大戦より第二次大戦まで(奉天在勤時代(第一次世界戦争勃発と日支交渉)/瑞西在勤時代(第一次世界戦争中期より独逸帝国崩壊に至るまで)/第一次伯林時代(対独媾和前後) ほか)
第2部 太平洋戦争勃発まで(第一次外務大臣就任/日米交渉の経過/日米交渉の歴史的背景 ほか)
第3部 太平洋戦争勃発後(宣戦直後/対東亜政策および大東亜省問題/一九四二年九月より一九四五年四月までの戦局および考察 ほか)
太平洋戦争の開戦阻止に渾身の努力を続けた東条内閣時代、戦争終結をめぐって阿南陸相と激論をたたかわせた鈴木内閣時代、著者は、奇しくも開戦と終戦という、決定的局面で二度にわたって外務大臣を務めた。本書は、外交官に任官した第一次大戦勃発の頃より第二次大戦終結に至るまで、みずから直接見聞し、また関与した事件・諸問題等について克明に綴った第一級の外交記録である。明治の外交官、陸奥宗光の「蹇蹇録」に比肩する、昭和外交史の名著。
出典:中央公論新社公式サイト
[関連]
『時代の一面―東郷茂徳外交手記』東郷茂徳(2005・原書房)438頁