『ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか』(シリーズ・哲学のエッセンス)入不二基義(NHK出版)
2006年
126頁
定価:1000円(税別)
目次(収録作品)
序章 不二の法門に入る―補助線として(この本のテーマ/正反対の一致 ほか)
第1章 独我論―「限界」としての「私」とは何か(『論理哲学論考』-自らを消し去るべき本/いわゆる独我論 ほか)
第2章 無主体論―独我と無我は一致する(いわゆる無主体論/ウィトゲンシュタインの無主体論 ほか)
第3章 私的言語論―「ない」ままで「あり」続ける「私」(私的言語とわれわれの言語/私的言語への接近とその不全 ほか)
なぜ、「すべて」と「無」が一致するのか?
「私」はかけがえがなく、特異な存在であるがゆえに、消え去り無と化してしまう……。「語ること」と「沈黙」が、「すべて」と「無」が、正反対のものが折り重なる不思議な世界。独我論から私的言語論まで、「私」をめぐる独創的思考の奥深くまで分け入る。
出典:NHK出版公式サイト