『百代の過客 日記にみる日本人』ドナルド・キーン、金関寿夫訳(講談社学術文庫)
2011年
640頁
目次(収録作品)
1 平安時代
入唐求法巡礼行記、土佐日記、蜻蛉日記、御堂関白記 ほか
2 鎌倉時代
建礼門院右京大夫集、たまきはる、明月記、源家長日記 ほか
3 室町時代
大神宮参詣記、都のつと、小島の口すさみ、住吉詣 ほか
4 徳川時代
戴恩記、丙辰紀行、近世初期宮廷人の日記、遠江守政一紀行 ほか
日本人にとって日記とはなにか。平安時代の『入唐求法巡礼行記』『土佐日記』から江戸時代の『野ざらし紀行』『笈の小文』『奥の細道』まで、八十編におよぶ日記文学作品の精緻な読解を通し、千年におよぶ日本人像を活写。日本文学の系譜が日記文学にあることを看破し、その独自性と豊かさを探究した、日本文化論・日本文学史研究に屹立する不朽の名著。
出典:講談社BOOK俱楽部
※本書は、1984年に朝日新聞社より刊行された同名の書籍の上下巻を合本にした文庫版。
[関連]
『ドナルド・キーン著作集 第2巻 百代の過客』(新潮社)