『楡家の人びと』(全3巻)北杜夫(新潮文庫)
『楡家の人びと 第一部』
2011年
368頁
溢れる楽天性と人当たりの良さで患者の信頼を集めるドクトル楡基一郎が、誇大妄想的な着想と明治生まれの破天荒な行動力をもって、一代で築いた楡脳病院。その屋根の下で、ある者は優雅に、ある者は純朴に、ある者は夢見がちに、ある者は漠とした不安にとまどいながら、それぞれの生を紡いでゆく。東京青山の大病院と、そこに集う個性豊かな一族の、にぎやかな年代記の幕が上がる。
出典:新潮社公式サイト
自らの一族をモデルに時代と人間の運命を重ね合わせ、三島由紀夫に絶賛された大作。毎日出版文化賞受賞作。この小説の出現によって、日本文学は真に市民的な作品をはじめて持ち、小説というものの正統性(オーソドクシー)を証明するのは、その市民性に他ならないことを学んだといえる。
――三島由紀夫アマゾン商品説明より
『楡家の人びと 第二部』
2011年
416頁
『楡家の人びと 第二部』
2011年
384頁