1982年
384頁
目次(収録作品)
小説家の休暇
重症者の兇器
ジャン・ジュネ
ワットオの《シテエルへの船出》
私の小説の方法
新ファシズム論
永遠の旅人―川端康成氏の人と作品
楽屋で書かれた演劇論
魔―現代的状況の象徴的構図
日本文学小史
解説 田中美代子
作家というものは、いつもその時代と、娼婦のように、一緒に寝るべきであるか?――日記という形式を用いて、小説、戯曲、世相、さらには人間概念にまで縦横無尽に思索を進めた、三島文学の哲学的根幹を示す論考「小説家の休暇」。死の前年に連載が始まり、未完のまま終わった「日本文学小史」。卓越した批評眼で過去から未来に至るまで、日本を見通した評論10篇。
出典:新潮社公式サイト