『明治十年 丁丑公論・瘠我慢の説』福沢諭吉(講談社学術文庫)
1985年
146頁
目次(収録作品)
明治十年丁丑公論
瘠我慢の説
旧藩情
近代日本の代表的な思想家福沢諭吉は、本書「丁丑公論」において西南戦争の賊軍の首魁であった西郷隆盛を、西郷の行動は横暴に対する抵抗であったと弁護し、明治新政府を痛烈に批判した。また「瘠我慢の説」において、明治維新の際、徳川幕府側に在って歴史的な役割を演じた勝海舟と榎本武揚の2人をとりあげ、その挙措と出所進退を批判した。福沢諭吉の思想のバックボーンをなす抵抗精神と自由独立の精神を知る上に不可欠の書。
出典:講談社BOOK俱楽部