2013年
203頁
目次(収録作品)
第1章 天地創造(オノゴロ島/淡島 ほか)
第2章 須佐之男の神(禍と直/太陽と雨 ほか)
第3章 大国主の神(因幡の白兎/死の国 ほか)
第4章 天孫の降臨(猿田毘古/天孫の降臨 ほか)
第5章 火遠理の命(火の神の誕生/海神の宮訪問 ほか)
『古事記』、『日本書紀』、『風土記』、『万葉集』などにつづられた日本神話から、国土の成り立ちを伝える国引き、天の岩戸の神話、因幡の白兎をはじめとする、味わい豊かな逸話の数々をセレクト。伝承を丁寧に読みとき、神話を物語る「日本語」に隠された「謎」を解明する。日本人とは何なのか。いったいどこから来て、いまどこに向かおうとしているのか。『古事記』ブームの裏に、現代人のこうした知的欲求を見つめる著者が、国文学者独自の視点から、壮大な日本神話の世界にやさしく誘う。本書を通して私たちは、心の奥底にいまも息づく、日本人の本来の姿にふたたび出会えるだろう。
出典:筑摩書房公式サイト