2022年
374頁
目次(収録作品)
小説
いのちの初夜
間木老人
吹雪の産声
望郷歌
童話
可愛いポール
すみれ
随筆
発病
発病した頃
眼帯記
書けない原稿
独語――癩文学ということ
柊の垣のうちから
井の中の正月の感想
断想
日記(抄)
一九三四(昭和九)年
一九三五(昭和十)年
一九三六(昭和十一)年
一九三七(昭和十二)年
書簡(抄)
川端康成への書簡
臨終 東條耿一
注解
解説 田中裕
北條民雄(1914-37)は19歳でハンセン病の宣告を受け全生病院に入院。わずか3年半の23歳で夭折した。隔離された療養所で様々な差別・偏見に抗しつつ身を刻むようにして記した言葉は、絶望の底から復活する生命への切望を証しする文学となった。川端康成により見出された稀有の作家の文業を、小説、童話、随筆、書簡、日記から精選。
本書表紙(カバー)より
[関連・参考]
『北條民雄 小説随筆書簡集』(2015・講談社文芸文庫)
『いのちの初夜』北條民雄(2020・角川文庫)