2018年
326頁
目次(収録作品)
序 素行の悪い光源氏たち
1 中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
2 粟田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
3 御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
4 右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
5 内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
6 宇治関白藤原頼通、桜の木をめぐって逆恨みで虐待する
7 法興院摂政藤原兼家の嫡流、平安京を破壊する
8 花山法皇、門前の通過を許さず
9 花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
10 小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
11 式部卿宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
12 三条天皇、宮中にて女房に殴られる
13 内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
14 後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
15 在原業平、宇多天皇を宮中で投げ飛ばす
結 光源氏はどこへ?
王朝暴力事件年表/索引 ほか
宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は“優美で教養高い貴公子”だった!御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。『源氏物語』には決して書かれなかった、王朝時代の貴公子像の再考を迫る。
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