1976年4月20日
214頁
著者は、英語学者、評論家。
100万部以上の講談社現代新書の一番のベストセラー。
書名から知的生活についてのハウツーが多く語られている内容だと思うだろうが、それはそれ程ない。
著者の思い出や体験談が多い。
かまどで火を焚くのを手伝いながら漢文の手引きの本を読んだという子供のころの著者のエピソード(p.16)や貧乏学生時代のエピソードなどには、おのれの怠惰を反省させられる。
クーラーについての言及は、当時はクーラーは体に悪いという説があったため、経験上そんなことはないので、活用すべきであるとすすめたもの。
古い本だが、参考になるところの多い良書。おすすめ。