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『ゲーデルと20世紀の論理学』田中一之編(東京大学出版会)

『ゲーデルと20世紀の論理学(ロジック)』田中一之編(東京大学出版会)全4巻

『ゲーデルと20世紀の論理学1 ゲーデルの20世紀』

2006年
228頁

目次(収録作品)

序 ブールからゲーデルへ――20世紀ロジックの形成(田中一之)
I ゲーデルと日本――明治以降のロジック研究史(田中尚夫・鈴木登志雄)
1 高木貞治と数学基礎論――明治・大正期の先駆者たち
2 昭和初期の日本に届いたゲーデルの波紋
3 赤い本とそれ以後のゲーデル――大戦末期から1960年代まで
4 数理論理学のさまざまな発展――1970年代以降

II ゲーデルと哲学――不完全性・分析性・機械論(飯田隆)
1 不完全性と分析性
2 人間と機械
付論 ゲーデルと第二次大戦前後の日本の哲学

III ロジシャンの随想
1 プリンストンにて――私の基本予想とゲーデル(竹内外史)
2 20世紀後半の記憶――数学のなかの構成と計算(八杉満利子)

本シリーズは、ゲーデルの仕事を基点に20世紀の論理学の歩みを振り返り、公平な歴史認識のもとで、現代論理学の核となる概念や事実を立体的かつビビッドに解き明かそうという試みである。第1巻では20世紀のロジック全体を鳥瞰し、また日本を代表するロジシャンたちの案内で研究現場の様子を等身大に観る。

アマゾン商品説明より


『ゲーデルと20世紀の論理学2 完全性定理とモデル理論』

2006年
286頁

序 ゲーデルの完全性定理とその背景(田中一之)
I 述語論理入門(田中一之)
第1章 ケーニヒの補題 
第2章 命題論理
第3章 述語論理
第4章 述語論理の諸性質と一般化
付録 スコーレムの標準形とエルブランの定理

II モデル理論とコンパクト性(坪井明人)
第1章 基本事項
第2章 コンパクト性
第3章 量化記号の消去
第4章 eq構造
第5章 範疇性

III 論理的意味論の源流、モデル論の誕生、そしてその展開――論理と言語の間で(野本和幸)
第1章 現代論理学の二つの源流
第2章 モデル論の誕生
第3章 内包的意味論の展開
第4章 指示と信念

完全性定理――ゲーデルが学位論文で証明したこの重要定理を今日の形で述べるためには,モデル理論(意味論)の整備が必要であった.本書では,その数学的構造と言語の哲学的分析という二つの面から,それぞれのエキスパートがていねいに解説する.

出典:東京大学出版会公式サイト


『ゲーデルと20世紀の論理学3 不完全性定理と算術の体系』

2007年
284頁

序 不完全性定理とその背景(田中一之)
I 第一不完全性定理と第二不完全性定理(鹿島 亮)
第1章 計算論
第2章 ペアノ算術
第3章 第一不完全性定理
第4章 第二不完全性定理
第5章 証明可能性述語の詳細

II 逆数学と2階算術(山崎武)
第1章 2階算術と部分体系
第2章 数学の展開と逆数学
第3章 逆数学周辺

III ダイアレクティカ解釈(白旗優)
第1章 ダイアレクティカ解釈の背景 
第2章 ダイアレクティカ解釈の概要
第3章 ダイアレクティカ解釈の展開

不完全な公理系のなかで,数学はどこまで展開可能なのか? そして,個々の数学理論に必要とされる公理とは? 本書では,2つの不完全性定理に現代的な証明を与え,それ以降の算術の形式体系について得られた現代ロジックについてくわしく解説する.

出典:東京大学出版会公式サイト


『ゲーデルと20世紀の論理学4 集合論とプラトニズム』

2007年
305頁

序 ゲーデルの集合論とその背景(田中一之)
I 構成的集合と公理的集合論入門(渕野昌) 
第1章 公理的集合論  
第2章 公理的集合論の展開
第3章 集合論のモデル
第4章 構成的集合と強制法

II 集合論の発展――ゲーデルのプログラムの視点から(松原洋)
第1章 カントルの連続体問題とは何か
第2章 実数の集合の性質
第3章 巨大基数
第4章 ゲーデルのプログラムの実践

III ゲーデルのプラトニズムと数学的直観(戸田山和久)
第1章 ゲーデルはいつからプラトニストなのか
第2章 経験科学と数学のアナロジー
第3章 不完全性定理とプラトニズム
第4章 概念実在論と数学的直観

ゲーデルにとって,集合論の対象とする宇宙は絶対唯一の存在であった.彼の提唱した「ゲーデルのプログラム」とは? そして集合論はどのように展開していったのか? 本巻では,彼の数理哲学を解説し,それを底流とした現代集合論の研究動向を紹介する.シリーズ完結.

出典:東京大学出版会公式サイト

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