2022年
272頁
目次(収録作品)
鶴見和子『好奇心と日本人』に寄せて 芳賀徹
第1章日本人の好奇心
1なぜ好奇心をとりあげるか
2この本のすじ書き
3西洋人のみた日本人の好奇心
4日本を「先進国」にした好奇心
5農耕民の好奇心
6牧畜民の好奇心
7古代日本人の多重性
8シャマニズムと好奇心
9好奇心は原初的心性
第2章好奇心の社会学
1ヴェブレンの「無用の好奇心」
2トマスの「四つの願い」
3リーヴィの近代化論と好奇心
4サルの好奇心
5情動としての好奇心
第3章好奇心のものさし
1好奇心の分類
2好奇心の国際比較
3好奇心と外来語
第4章多重構造社会と好奇心
1緊張処理のパターン
2独占型・競争型・統合型
3多重構造型とは何か
4切り離し
5使い分け
6無限抱擁
7壁と抜け穴
8開国と鎖国
9多重構造社会とシャマニズム
10多重構造社会と天皇制
第5章のぞき文化
1パンドラとアマテラス
2のぞき見型=日本の異類婚姻譚
3看破り型=中国の異類婚姻譚
4のぞき文化
第6章漂流の思想
1国禁破り
2中国行
3フィリピン行
4ロシア行
5北米合衆国行
6還らなかった漂民
7戦争責任への一つのとりくみ方
8国境を越える原動力
「好奇心」は日本社会をどのように動かしてきたか
古代から現代に至るまで、日本人が外来の文化を貪欲に取り入れる駆動力となってきた「好奇心」。その「好奇心」を手がかりに、日本の自前の「社会変動」のパターンと、その根底にある「多重構造社会」の形成を読み解いた、社会学者としての面目躍如の書、待望の復刊!
出典:藤原書店公式サイト
[関連]
『好奇心と日本人―多重構造社会の理論』鶴見和子(1972・講談社現代新書)
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