『羽生―「最善手」を見つけ出す思考法』保坂和志(知恵の森文庫、光文社)
2007年
213頁
目次(収録作品)
第1章 棋士と個性ー棋風を超えるものは何か
第2章 最善手ー羽生は“最善手”の概念を逆転させた
第3章 対局中の心理ー対局中羽生は何と闘っているのか
第4章 読むことー読みは盤上の意味の形成である
第5章 局面の複雑化ー“将棋の結論”への指し方とは
第6章 コンピュータ観ー21世紀の“人間に残された将棋”とは
本書は「将棋の本」ではない。著者は、棋士・羽生善治のインタビュー、自戦記などを丁寧に読み解き、彼の思考の「核」に迫っていく。羽生の将棋観のキーワードである「最善手」を軸にして思考プロセスを辿り、将棋が分からない読者でも「人が考える」という行為の本質的な面白さに到る、芥川賞作家の画期的「羽生」論かつ「思考」論。 解説・茂木健一郎
アマゾン商品説明より
本書は『羽生―21世紀の将棋』を改題して文庫化したもの。
[関連]
『羽生―21世紀の将棋』保坂和志(1997・朝日出版社)単行本
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