『ソ連知識人との対話/ドイツ再発見の旅』(西尾幹二全集7)西尾幹二(国書刊行会)全22巻
2013年
707頁
目次(収録作品)
第一章
トルストイの墓
第二章
一女流詩人との会談
第三章
フィクションとしての国家
第四章
中央アジアに見る国字改革
第五章
コーカサスの麓にて
第六章
ロシア喜劇の登場人物たち
第七章
愚直な愛国心
第八章
道徳的な、あまりに道徳的な
第九章
ソ連に“個”の危機は存在するか
第十章
世紀末を知らなかった国
第十一章
競争をあおる平等社会
第十二章
メシア待望
あとがき
自由とは何か
真の自由には悪をなす自由も怠惰である自由も含まれている
ソルジェニーツィン氏への手紙ー貴方は自由をどう考えているか
文明や歴史は複眼で眺めよ
ソ連はソ連なりに「自分中心の世界像」に生きるー西側を憧れてなんかいない
アメリカの長所は明日は弱点となり、その逆も真である
戦後日本の農地改革は英仏などと同時代の改革だった
全体が見えない時代の哲学の貧困〞知的遊戯〝が多すぎる
無思想の状況||むなしく飾り立てられた精神生活
世界そぞろ歩き考(一九七〇年代)
世界そぞろ歩き始め
中国の変貌
ヨーロッパの中の日本人
西ドイツの昨日と今日
垣間見た中国
ヨーロッパの憂鬱
日本と西ドイツのハイジャック事件
ヨーロッパ文化と現代
西ドイツからみたアメリカ像
ドイツ再発見の旅(一九八〇年代)
【小説風紀行文】
ベルリンの「古い家アルトバウ」と「新しい家ノイバウ」
マスルンカ夫人の一日
仮面の下の傲慢
祖国をなくした老人
【掌篇】
ミュンヘンで観た『ニーベルングの指環』
技術観の比較ー日本とドイツ
人口増加に無力なヒューマニズム
「 福祉」に泣いたある政変
私もスイス嫌い
日本女性のセンス
ドイツの家
【教育現場】
ドイツの大学教授銓衡法を顧みて
個性教育の落とし穴
ドイツの子供たち
思わぬ副作用ー西ドイツ教育改革・十五年目の現実
東西文明論の書評十五篇
司馬遼太郎『ロシアについて』(文藝春秋)
柳宗玄『西洋の誕生』(新潮社)
ディエス・デル・コラール『過去と現在』(未来社)
手塚富雄『ものいわぬ日本を考える』(筑摩書房)
桑原武夫『伝統と近代』(文藝春秋)
鯖田豊之『生と死の思想』(朝日新聞社)╱『生きる権利・死ぬ権利』(新潮社)
加藤秀俊『イギリスの小さな町から』(朝日新聞社)
森有正『砂漠に向かって』(筑摩書房)
犬養道子『私のヨーロッパ』(新潮社)
小松左京『歴史と文明の旅(上・下)』(文藝春秋)
木村尚三郎『組織の時代』(潮出版社)
中村雄二郎『言語・理性・狂気』(晶文社)
新保満『人種的差別と偏見』(岩波書店)
鶴見俊輔『グアダルーペの聖母』(筑摩書房)
加賀乙彦『虚妄としての戦後』(筑摩書房)
和魂洋魂
日本の宿命
比較論の落とし穴
西洋の没落
周辺文化
芸術の近代化
抽象と具象
国際指導力
国家意識
国籍
共同体意識
留学
文化観
科学の精神
詩魂の凋落
教養と行為
自己意識
無心
教育と平等
先進性と後進性
革命
権力
領土観
通と野暮
言葉と朗読
漢方医学
放射線
女権論者へ
日本語と話し言葉
日本語教育のすすめ
教養の錯覚
無法社会
学校と階級社会
保守停滞の兆し
学校群の失敗
貧富の比較
イギリス病の一面
日本型経営の矛盾
人間の卑小化
島国の内と外
官僚的非能率
開放性と閉鎖性
外交としての留学
経済の奥にあるもの
ソルジェニーツィンの発言
国境について
直言
書店の革命
マンションの名称 日本人の長所は弱点
文化の輸出
中国からの留学生
実践家の方法
マンガと大学生
親しさに溺れるなかれ
米中ソへの警戒
礼儀の凋落
壁新聞という謎
再び「壁新聞という謎」
追補一
岩村忍・西尾幹二対談
中央アジアから世界地図を見る
追補二
内村剛介・西尾幹二対談
西側には理解できぬソ連の思想風土
後記
1977年に訪問したソ連での知識人との対話、記録をはじめ、ドイツ再訪、各紙へ寄稿した貴重な記事等で構成。多くが未所収である。
出典:国書刊行会公式サイト