『20世紀とは何だったのか 西洋の没落とグローバリズム』佐伯啓思(PHP文庫)
2015年
363頁
目次(収録作品)
第1章 近代から現代へ―第一次大戦の衝撃と西欧の悲劇
第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ―ニーチェの真意
第3章 ニヒリズムと「存在の不安」-ハイデガーの試み
第4章 なぜファシズムが生まれたのか―根無し草の帰る場所
第5章 「大衆社会」とは何か―近代主義の負の遺産
第6章 経済を変えた大衆社会―貨幣の新しい意味
第7章 アメリカ文明の終着点―技術主義とニヒリズム
附論 「近代の超克」という試み―京都大学最終講義
ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由になり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか? 文庫化にあたって、西田幾多郎と「近代の超克」について論じた京都大学最終講義を収録。解説・松原隆一郎。
出典:PHP INTERFACE
本書は、『20世紀とは何だったのか』(PHP新書)を増補・改題し文庫化したもの。
[関連]
『20世紀とは何だったのか―「西欧近代」の帰結 現代文明論 下』(2004・PHP新書)
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