『統辞理論の諸相―方法論序説』チョムスキー、福井直樹・辻子美保子訳(岩波文庫)
2017年
240頁
目次(収録作品)
1 言語能力の理論としての生成文法
2 言語運用の理論をめざして
3 生成文法の構成
4 文法の正当化
5 形式的普遍性と実質的普遍性
6 記述理論および説明理論についての補説
7 評価手続について
8 言語理論と言語学習
9 生成力とその言語学的意義
言語の本質を人間の心の働きと見なす内在主義と近代科学的アプローチを根本的に結びつけた「生成文法の企て」の全体像を初めて明快に提示した古典。話者が持つ潜在的言語能力・言語知識の厳密な記述に加えて、言語獲得に関わる事実の説明を可能にする一般言語理論(普遍文法)の構築を目指す研究プログラムが論じられる。
本書表紙(カバー)より
[参考]
『統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論』ノーム・チョムスキー(2014・岩波文庫)