『道元「典座教訓」 禅の食事と心』道元、藤井宗哲訳(角川ソフィア文庫)
2009年
174頁
目次(収録作品)
典座の心得
典座のつとめ
米を研ぐ即ち禅
効率のよい食膳
仕事の手順
典座の心得
敬って作る、敬って供す
僧食九拝
典座の先達に会う
禅師、食の真理に目覚める
典座は一山の住職の心持で
食に上物下物なし
人に上品下品なし
当時の日本の典座
禅道の本文
三心 喜んでいただく
三心 天地の思いやりを受ける
三心 天地いっぱいをいただく
上流貴族の家に生まれた道元は13歳で出家し、24歳のとき南宋へ渡り、上陸を許されずに停泊している間に、典座(禅寺の食事係)の役職にあった老僧と運命的な出会いをする…。帰国した道元は、寺院の規律を保つための新たな基準となる書を撰述しようとし、『典座教訓』を著した。食と仏道を同じレベルで語ったこの書を、自らが長く典座を務めた体験をもとに読み解き、禅の精神を日常の言葉で語り、禅の核心に迫る。
アマゾン商品説明より
[関連]
『典座教訓・赴粥飯法』道元、中村璋八・石川力山・中村信幸訳(1991・講談社学術文庫)270頁