改版2003年
224頁
目次(収録作品)
山月記
名人伝
弟子
李陵
人はいかなる時に、人を捨てて畜生に成り下がるのか。中国の古典に想を得て、人間の心の深奥を描き出した「山月記」。母国に忠誠を誓う李陵、孤独な文人・司馬遷、不屈の行動人・蘇武、三者三様の苦難と運命を描く「李陵」など、三十三歳の若さでなくなるまで、わずか二編の中編と十数編の短編しか残さなかった著者の、短かった生を凝縮させたような緊張感がみなぎる名作四編を収める。
出典:新潮社公式サイト
[関連]
『山月記・李陵 他九篇』中島敦(1994・岩波文庫)
『李陵・山月記・弟子・名人伝』中島敦(改版1968・角川文庫)
『ちくま日本文学12 中島敦』中島敦(2008・ちくま文庫)