『中国「コロナ封じ」の虚実―デジタル監視は14億人を統制できるか』高口康太(中公新書ラクレ)
2021年
224頁
目次(収録作品)
第1章 14億人を封じ込めた大動員
(コロナ直下の中国/ロックダウンと大動員/誰が人々を監視したのか)
第2章 デジタルに導かれる人々
(大動員を可能にしたもの1 デジタル動員/大動員を可能にしたもの2 本人確認/大動員を可能にしたもの3 データ共有 ほか)
第3章 デマと迷信を乗り越えて
(中国のデマ対策/中国世論統治の歴史)
第4章 摩天楼と城中村
中国が権威主義体制のもと、いちはやく「コロナ封じ込め」に成功したことは、日本で民主主義体制への懐疑さえ生じさせた。だが、中国の本質は「上に政策あれば下に対策あり」と言われる「デマ大国」であり、ゲテモノ食ひとつすら取り締まれない。宿年の課題を克服するためのツールが、本書が検証するデジタル・監視・大動員なのだ。習近平体制のもと「健康帝国」へと突き進む中国の深層を、気鋭のジャーナリストが探る。
出典:中央公論新社公式サイト