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『日本人の心情論理』荒木博之(講談社現代新書)

『日本人の心情論理』荒木博之(講談社現代新書)

1976年5月20日第1刷発行
214頁




目次(収録作品)

第1章 清浄美の世界
第2章 「見ること」の日本的意味
第3章 清浄志向と日本人の価値観
補遺 受け身文化と自己滅却

著者は、英文学者、評論家。(1924-1999)

日本人が最高の価値とするのは「清らかさ」「いさぎよさ」であるということを琉歌・おもろさうし、万葉歌などを考察し論じるのが主な内容。

割と興味深かったが、日本人論によくある印象批評のようなものが、所々にあるのは気になった。
たとえば、日本人が「受け身的」である証しの例に、ノコギリを手前に引くとかクワを手前にしりぞきながら使うとかを挙げている(p.168-169)。筆者はこういうのは、見当違いだと思う。

[筆者注]
(p.194)〔中国禅の「超州無字」〕。「趙州」の誤植。

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