1999年
116頁
目次(収録作品)
Ⅰ 「正義」論の焦点
Ⅱ 分かち合い,分かり合い,その在り難さ・在りえなさ
第1章 自由主義の再検討
1 恐怖の自由主義
2 〈記憶の党派〉と〈希望の党派〉
3 共 通 悪
4 日常の悪徳
第2章 不正義ということ
1 傷つきやすさ,傷つけやすさ
2 不正義を真剣に受けとめる
3 不正義感覚
第3章 ニーズということ,権利ということ
1 よく生きるということ
2 人間に特有な空虚さと不完全さ
3 正義と愛もしくは慈善
4 分かち合いの自由
5 聴き届けられる権利
終章 翻訳としての正義
Ⅲ 基本文献案内
相互に依存し,呼応関係にある自己と他者との毀れやすい〈あいだ〉から浮かび上がる正義とは何か.自由主義の意味・経験の再検討を通して,「分かち合い」「分かり合い」としての正義,「翻訳としての正義」の可能性を探る.
出典:岩波書店公式サイト