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『日本古代女官の研究』伊集院葉子(吉川弘文館)

『日本古代女官の研究』伊集院葉子(吉川弘文館)

2016年
334頁




目次(収録作品)

序章 古代女官研究の視点

令制女官前史
(臣のヲトメ―記紀・万葉の「宮人」たち〈「臣のヲトメ」と「宮人」/「氏々之女」「内外命婦」と「ひめとね」〉/髪長媛伝承の「喚」―地方豪族の仕奉と王権〈髪長媛を「喚」した意味/地方豪族の仕奉と男女交替の意義〉/采女論再考〈采女論の通説/采女への「姧」の再検討/采女の本質はなにか―カシワデ(膳部)との関係をめぐって/国造、県、屯倉とウネメ〉以下細目略)

律令制下の女官
(後宮職員令の構造と特質/女史と内記―律令制下の文書行政と内侍司の変容/令制女官考課についての一試案―「舎人之最」「諸官之最」をめぐって/女官の五位昇叙と氏―内階・外階コースの検討を中心に)

女官の変容
(第宅とトジ―八世紀における行幸叙位時の「室」/女官から「家夫人」へ―『続日本紀』から『日本三代実録』にみる貴族女性の公的地位/「キサキの女房」の出現契機―上毛野滋子を素材として)

終章 律令官僚システムの探究のために―まとめと課題

唐を模範とした日本の律令制は、官僚機構から女性を制度上〈排除〉する一方、重要政務を課し、行政運営のなかに〈包摂〉した。この矛盾したシステムのもと、女官が得た公的地位とはいかなるものだったのか。令制前の男女共労体制の踏襲から平安期の制度変容による女房登場まで、古代女官の実態を追究。律令国家を支えた女性の政治的役割に迫る。

出典:吉川弘文館公式サイト

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