2021年
256頁
目次(収録作品)
1 秘密機関CCDの謎
2 日本人検閲官のさまざまな対応
3 日本人検閲官の利用のされ方、仕方
4 CCD閉鎖決定への急展開
敗戦後の日本では、手紙、電話、雑誌、映画まであらゆる言論がGHQによって検閲された。その職を担ったのは、英語を解する日本人エリートたちだ。著者が発掘したGHQ名簿をはじめとした資料、時を経て口を開き始めた経験者たちの証言によって浮かび上がってきたのは、日本人検閲官たちの葛藤、待遇、そしてその経歴を隠し続けた意外な著名人の名――第一級史料をもとに、今日にも通じる問題を炙り出す戦後裏面史。
出典:新潮社公式サイト