2008年2月10日初版発行
230頁
著者は、元公安調査官のジャーナリスト。
国際政治における認知操作、謀略、プロパガンダについて論じ解説した書。
分かりやすいが、全体的に文章が(大学の)教科書的で楽しく読める感じではない。
1960年代にCIAが北ベトナムに対して行ったウソのような工作―「聖剣愛国同盟」(SSPL)(p.15~)。
2001年にアメリカと中国の軍用機が空中衝突した海南島事件(EP-3事件)における中国の認知操作の事例(p.80~)。
北朝鮮の韓国に対する心理工作(p.86~)等は、興味深くかつ考えさせられる。
この分野に関心のある人は、一読しても悪くない本。