『十六歳のモーツァルト―天才作曲家・加藤旭が遺したもの』小倉孝保(KADOKAWA)
2021年
312頁
目次(収録作品)
序章 小さな天才作曲家
第1章 クレヨンの五線譜
第2章 広がる音楽の世界
第3章 発病
第4章 余命宣告
第5章 A ray of light(一筋の希望)
終章 旅立ち
「病気の子も、好きなことをしたい気持ちを持っています」
作曲家・池辺晋一郎から才能を賞賛された少年は、幼少時から500曲を作るも、脳腫瘍で世を去った――
栄光学園同級生に影響を与え、病に向き合う人々を勇気づけた〈永遠の十六年〉をたどる感動のノンフィクション!「模倣がなく、すべてがオリジナルだ」
「目の前の風景を描くように音を紡いでいる」
幼少期から類いまれな作曲の才能に恵まれた加藤旭は、音楽家から「モーツァルト以上の才能」と評され、将来を嘱望される存在だった。しかし、栄光学園(神奈川県)進学後、脳腫瘍を発症し、全身にがんが転移する悲劇に見舞われる。
宮沢賢治の童話に影響を受けた旭は、失明しながらもオリジナルCDを世に残そうと、周囲の支えの中で一度遠ざかった音楽に再び向き合う――。本書帯より