2007年12月16日初版第1刷発行
208頁
目次(収録作品)
新文章讀本
文章學講話(大正十四年七月)
新文章論(大正十二年十一月)
新文章論(昭和二十七年四月)
解説 川端香男里
本書は、川端康成の文章論。芥川龍之介、横光利一、徳田秋声、志賀直哉、泉鏡花、里見弴、谷崎潤一郎、佐藤春夫など様々な作家の文章を引用し論じている。
文章は分かりやすく論述も明快だが、いま一つ含蓄に乏しい。「新文章讀本」に代作説があるのも、そこに一つの理由があるだろう。
筆者は、谷崎潤一郎と三島由紀夫の文章読本をおすすめする。