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『新版 全体主義の起原1 反ユダヤ主義』ハンナ・アーレント(みすず書房)

『新版 全体主義の起原1 反ユダヤ主義』ハンナ・アーレント、大久保和郎訳(みすず書房)全3巻

新版2017年
352頁
定価:4,950円(税込)




目次(収録作品)

新版にあたって——凡例

初版まえがき
序文(ドイツ語版より)カール・ヤスパース
まえがき(ドイツ語版より)
まえがき(1968年の英語分冊版より)

第一章 反ユダヤ主義と常識

第二章 ユダヤ人と国民国家
1 解放の曖昧さとユダヤ人の御用銀行家
2 プロイセンの反ユダヤ主義からドイツにおける最初の反ユダヤ主義政党まで
3 左翼の反ユダヤ主義
4 黄金の安定期

第三章 ユダヤ人と社会
1 例外ユダヤ人
2 ベンジャミン・ディズレイリの政治的生涯
3 フォブール・サン=ジェルマン

第四章 ドレフュス事件
1 ユダヤ人と第三共和国
2 軍・聖職者 対 共和国
3 民衆とモッブ
4 大いなる和解

〈反ユダヤ主義(たんなるユダヤ人憎悪ではなく)、帝国主義(たんなる征服ではなく)、全体主義(たんなる独裁ではなく)が——次から次へと、より残酷なかたちで——示したのは、人間の尊厳が、新しい政治原理、新しい地上の法においてのみ見出されうる新しい保証を必要とするということである。その有効性は今度こそは人類全体を包括する一方で、その力は厳密に限定され、新しく定義された領域的なものに根をおろし、それによって制御されなければならない〉

20世紀の中心に生じた「伝統の崩壊」、すなわち強制収容所・絶滅収容所という「地獄」という現実の出来事を、どうすれば理解することができるのか。厖大な文献を読み込み、じっくり考え、理解しようとする営為から、本書は生まれた。
国家や法という伝統、さらには人間の本質まで破壊した全体主義への道筋とシステムを描いた20世紀の記念碑的大著の新版を、最新の研究成果を反映し、より正確かつ読みやすくして、ここにおくる。
〈理解とは、現実に予断をくだすことなく注意深く向き合い、それに負けないことなのだ〉

出典:みすず書房公式サイト

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