『綻びゆくアメリカ―歴史の転換点に生きる人々の物語』ジョージ・パッカー、須川綾子訳(NHK出版)
2014年
696頁
定価:3,850円(税込)
目次(収録作品)
Part 1
1978年
ディーン・プライス 1─── 起業家
ニュート・ギングリッチ─── 政治家
ジェフ・コノートン 1─── 政界インサイダー
1984年
タミー・トーマス 1─── コミュニティ・オーガナイザー
オプラ・ウィンフリー─── テレビ司会者
ジェフ・コノートン 2
1987年
レイモンド・カーヴァー─── 作家
ディーン・プライス 2
タミー・トーマス 2
サム・ウォルトン─── ウォルマート創業者
1994年
ジェフ・コノートン 3
ピーター・ティール 1─── ベンチャーキャピタリスト
1999年
ディーン・プライス 3
タミー・トーマス 3
2003年
コリン・パウエル─── 権力の中枢にいた男(1)
ジェフ・コノートン 4
Part 2
ディーン・プライス 4
アリス・ウォータース─── オーガニックレストラン経営者
タンパ 1─── フロリダ第三の都市
ピーター・ティール 2
2008年
ロバート・ルービン─── 権力の中枢にいた男(2)
ジェフ・コノートン 5
タミー・トーマス 4
ディーン・プライス 5
ジェイ・Z─── ラッパー
タンパ 2
Part 3
ジェフ・コノートン 6
2010年
アンドリュー・ブライトバート─── 市民ジャーナリスト
タンパ 3
ディーン・プライス 6
タミー・トーマス 5
タンパ 4
エリザベス・ウォーレン─── 破産法のスペシャリスト
ウォール街─── 世界の金融センター
2012年
ピーター・ティール 3
ジェフ・コノートン 7
タンパ 5
タミー・トーマス 6
ディーン・プライス 7
社会の紐帯を失い、人々はどこへ向かうのか
民主主義の国、アメリカはいま危機に瀕している。勝者と敗者に二極化し、政治や経済の制度がもはや機能していないなかで、社会の紐帯を失った市政の人々は新しい道を模索してさまよっている。
衰退した南部のタバコ農家をあきらめてバイオ燃料に賭ける企業家、ラストベルトの工場労働者からコミュニティー・オーガナイザーへと転身したシングルマザー、政治的理想と利権の間で揺れるワシントンのインサイダー、インターネットの未来に疑問を抱くシリコンバレーの億万長者……。
救済と成功を求め、自力で道を探すほかない人々の人生を丹念に追いながら、物語は編み上げられていく。
綻びゆくかつての超大国の姿を透徹した視点で描き切り、本国で高い評価を得た話題のノンフィクション。全米図書賞受賞(ノンフィクション部門)・ニューヨークタイムズベストセラーの話題作。トランプ新大統領の誕生で、アメリカはどのように変わるのか、深い検証に役立つ注目の書。出典:NHK出版公式サイト