『ベニョフスキー航海記』ベニョフスキー(モーリツ・ベニョヴスキー)、水口志計夫・沼田次郎編訳(平凡社・東洋文庫)
1970年
350頁
定価:2,860円(税込)
オンデマンドペーパーバック版 定価:3,960円(税込)
目次(収録作品)
ベニョフスキーについて(水口志計夫)
航海記(水口志計夫訳)
凡例
カムチャツカから日本へ
日本周辺
日本からマカオへ
日本におけるベニョフスキー(沼田次郎)
史料編、文献目録
18世紀の中頃,ロシアの流刑地を脱走したベニョフスキーは船で極東からフランスへ向かう途中,日本に対するロシアの野望を警告した書簡を長崎のオランダ商館に送った。
本書は,彼の『回想・旅行記』から日本を中心とした部分を訳出したもの。出典:平凡社公式サイト
ベニョフスキーには虚言癖があり、『航海記』においても大言壮語に満ちている。
「学問的厳密性には乏しいとは言われるものの、読み物としての面白さは格別だったようで、各国語に翻訳されるだけでなく、本書をモチーフにした戯曲が発表されるなど、さながらベニョフスキー・ブームとも呼べる反響を呼び、20世紀に入るまで読み継がれてい」る。(日本関係欧文史料の世界)