『日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流』渡部昇一(祥伝社黄金文庫)
2000年
344頁
目次(収録作品)
1章 神話に見る「日本らしさ」の原点―古代から現代まで、わが国に脈々と受け継がれたもの
(日本文化―その独自性の淵源/実証万能主義・戦後史学の陥穽 ほか)
2章 上代 「日本らしさ」現出の時代―“異質の文化”を排除しない伝統は、この時代に確立をした
(「和歌」の前に平等な日本人/聖徳太子に見る「日本らしさ」 ほか)
3章 平安朝 女性文化の確立―日本における「成熟社会」の典型は、ここにある
(和歌に見る文化的洗練の達成/遣唐使廃止―内的成熟の涵養 ほか)
4章 鎌倉期 男性原理の成立―この時代、日本社会は「柔から剛」へと激変した
(武家文化の本質とは何か/主権在民を確立した北条泰時 ほか)
日本人とは何ぞや? 古代~平安~鎌倉と、われわれの祖先はどう生きてきたか。日本人の知恵は、どういうふうに積み重ねられてきたのか。本書は日本史と世界史を比較しながら、「日本人らしさ」の本質を鮮やかに浮かび上がらせる、歴史批評である。
「日本人は古来、和歌の前に平等であった」との指摘は、批評史上の一大事件であった。樋口清之氏をして「まさに、日本人論の傑作と言えよう」といわしめた名著。「昭和編」に続く“日本史から見た日本人”シリーズ第2弾が新装版として登場した。アマゾン商品説明より