
『女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化』稲垣恭子(中公新書)
2007年
246頁
定価:858円(税込)
目次(収録作品)
序章 女学生とは
第1章 文学少女
第2章 女学生の手紙の世界
第3章 堕落女学生・不良少女・モダンガール
第4章 ミッション女学生
終章 「軽薄な知」の系譜
旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。
出典:中央公論新社公式サイト