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『西田幾多郎随筆集』(岩波文庫)

『西田幾多郎随筆集』西田幾多郎、上田閑照編(岩波文庫)

1996年
398頁
定価:1,111円(税込)




目次(収録作品)

或教授の退職の辞

I 思い出
北条先生に始めて教を受けた頃
四高の思出
『コニク・セクションス』
明治の始頃、金沢の古本
明治二十四、五年頃の東京文科大学選科
四高三々塾のこと
時習寮舎監時代の思出

II 追憶と追悼
若かりし日の東圃
山本晃水君の思出
弔詞
書簡から
木村栄君の思出
三宅真軒先生
ケーベル先生の追懐
鈴木大拙のこと
我が子の死
余の弟西田憑次郎を憶う
書簡から
上田弥生の思出の記
野崎広義君を悼む
岡本春彦君を悼む

III 思想
プラトンのイデヤの本質
フランス哲学についての感想
ベルグソンについて
数学者アーベル
知識の客観性
私の「人格の世界」について
『理想』編輯者への手紙
言語

IV 随想
愚禿親鸞
大震災の後に
或時の感想
ボルツァーノの自伝
ゲーテの背景
煖炉の側から
アブセンス・オブ・マインド
古義堂を訪う記
ギリシャ語
読書
『モンテーニュ随想録』
トマス・アクイナスの全集
『吾妻鏡』
『陶庵公清話』
高木博士の『近世数学史談』
始めて口語体の文章を書き出した頃
国語の自在性
書の美
島木赤彦君
短歌について

V 歌と詩
鎌倉雑詠(昭和三年十二月—同四年三月 在鎌倉)
歌 幷 詩
訳詩

VI 日記抄
参禅日記
折々の日記
敗戦日記

VII 書簡抄
寸語

四高の思出
我が子の死
ゲーテの背景
古義堂を訪う記
歌と詩

解説 上田閑照

京大退職のおり西田幾多郎(1870-1945)は生涯を顧みて記した、教室の「黒板に向って一回転した」といえば私の伝記は尽きるのだ、と。この一句にはどれほどの人生の内実がこめられているのか.『思索と体験』以後のエッセイから選ばれた諸篇、細心に抄出された日記・書簡・寸言が切々とそれを語り伝える。人間西田の哀切極まりない内奥の声が響く。

本書表紙(カバー)より


[関連・参考]
西田幾多郎作品リスト (青空文庫)

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