2013年
256頁
目次(収録作品)
第1章 ドイツの決闘(学生の決闘「メンズーア」とは/顔と頭の刀傷=シュミス ほか)
第2章 決闘の掟(「男」になるための試練/騎士道精神 ほか)
第3章 学生結社の日常(学生結社はどのような組織になっているのか/処罰規定 ほか)
第4章 伝承と継承―高貴なる野蛮(国民団(ナツィオーン)とは何か/新入生いじめの儀式と学生同郷人会ランツマンシャフト ほか)
ゲーテ、ニーチェ、マルクスも闘った!
ゲルマン・エリートは21世紀の今なお、真剣勝負で磨かれる
甲野善紀氏推薦!
驚くべきことにドイツの学生結社では今日でも、鋭い真剣を用いた決闘が一部の学生の間で普通に行なわれている。一九八〇年初頭にドイツ留学した著者はふとしたことから学生結社に誘われ、そこで決闘を経験する。
文豪ゲーテ、哲学者ニーチェ、政治家ビスマルクらはもちろん、現在の政財界を担うドイツのエリートの多くが決闘経験者という事実。本書は、武士道にも通じるゲルマン騎士の「高貴なる野蛮さ」を具現する決闘文化に迫るドキュメントである。出典:集英社新書公式サイト