『自死の日本史』モーリス・パンゲ、竹内信夫訳(講談社学術文庫)
2011年
704頁
定価:1,900円(税別)
目次(収録作品)
第一章 カトーの≪ハラキリ≫
第二章 自殺の統計学
第三章 自殺社会学の歩み
第四章 兆候としての自殺
第五章 歴史の曙
第六章 暴力の失効
第七章 武芸そして死の作法
第八章 捨身
第九章 残酷の劇
第十章 愛と死
第十一章 自己犠牲の伝統
第十二章 奈落の底まで
第十三章 ニヒリズム群像
第十四章 三島的行為
本書の原本は『自死の日本史』(1986年刊・筑摩書房)。
意志的に選び取られた死=自死。記紀と『万葉集』にある古代人の殉死に始まるこの風土の自死史。道真の怨霊、切腹の誕生、仏教と自死の関係を問う。『葉隠』『忠臣蔵』に表出する武士道精神と近松、西鶴が描く心中とは何か? そして近代日本が辿った運命を、芥川、太宰、三島らの作品に探る。自殺大国の謎を西欧知性が論理と慈愛で描く「画期的日本文化論」。
出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『自死の日本史』モーリス・パンゲ、竹内信夫訳(1992・ちくま学芸文庫)668頁
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