『ミカド―日本の内なる力』W.E.グリフィス、亀井俊介訳(岩波文庫)
1995年
350頁
東京大学の前身である南校で教鞭をとり、明治天皇に拝謁する機会をもったアメリカ人教師グリフィス(1843―1928)が、明治天皇の生涯をたどりながら、明治維新=日本の近代化が西欧の衝撃によるものではなく、日本人全体の力による歴史的必然であることをあとづけた書。特に天皇の日常生活を生々と描いた第30章は興味ぶかい。
本書表紙(カバー)より
『The Mikado’s Empire』第1部の邦訳。
[関連]
『明治日本体験記』グリフィス、山下英一訳(東洋文庫)