2008年4月20日初版発行
225頁
目次(収録作品)
とんかつ(三浦哲郎)
出口入口(永井龍男)
絵本(松下竜一)
ある夜(広津和郎)
少年の夏(吉村昭)
形(菊池寛)
良識派(安部公房)
父の列車(吉村康)
竹生島の老僧、水練のこと(古今著聞集)
蝿(横光利一)
ベンチ(リヒター、上田真而子訳)
雛(芥川龍之介)
中学・高校の国語教科書に載った小説を集めた書名どおりの本。目次に示した12篇を収める。
しんみりとした雰囲気の話が多い。『古今著聞集』の「竹生島の老僧、水練のこと」(本書は訳はなく注のみ)がよかった。
また、「あとがき」にある本書ができた経緯がよいエピソード。
[参考]
「竹生島の老僧、水練のこと」