2012年
592頁
目次(収録作品)
最後の十字軍
アレッサンドロ六世とサヴォナローラ
剣と十字架
ローマ・十六世紀初頭
敬虔なる聖職者か、欲深き権力者か。信仰の頂点に立つローマ法王の実像。
教会の権威復活のために十字軍結成に心血を注いだ知識人法王ピオ二世。過激な改革を説き、民衆の熱狂的な支持を集めるサヴォナローラと対峙したアレッサンドロ六世。教会領再復のため、自ら軍隊を組織し陣頭に立ったジュリオ二世。芸術と豪奢を愛し、法王庁の資産を食いつぶしたメディチ家出身のレオーネ十世……。権力の中枢を生きたローマ法王の実像を描き出す、塩野文学初期の傑作。
出典:新潮社公式サイト