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『新版 焼かれる前に語れ』岩瀬博太郎・柳原三佳(WAVE出版)

『新版 焼かれる前に語れ 日本人の死因の不都合な事実』岩瀬 博太郎・柳原三佳(WAVE出版)

新版2021年
216頁




目次(収録作品)

序論に代えて 法医解剖は何のためにあるのか
第1章 あまりにお粗末な「死因究明」の現状
第2章 本当の死因はどこに?―千葉大学・CT検視への取り組み
第3章 遺族の思い、法医学者の使命
第4章 見逃される保険金・薬毒物殺人
第5章 もの言えぬ乳幼児の死因解明と「法歯学」
第6章 さまざまな「死」を考察する
第7章 医療事故死はどう扱われていくのか
第8章 日本の「死因統計」は信用できるか

2007年の『焼かれる前に語れ』(小社)刊行から14年――。当時から多くの問題が露呈していた我が国の死因究明のあり方は、流れる月日とともに大きく改善されただろうか。
否、である。
国も警察も相変わらずこの問題から目を背け、ほとんど何もしないでいる。この間、我が国は東日本大震災という未曾有の災害にみまわれ、今は新型コロナウイルスという未知のウイルスの脅威にさらされている。国民一人ひとりが、否応なく「死」と向き合う日々を過ごしているのだ。
だがもし、その死因に信用が置けないとしたらあなたはどう思うだろうか。自身や身内、あるいはニュースで見聞きする事件や事故の遺体が、どのような扱いを受け、処理をされるのか知っているだろうか。
日本の変死体解剖率は、先進国の中でも最低レベルだ。コロナウイルスによって亡くなったのに因果関係の証明もなく違う死因にされているかもしれない。殺されたのに自殺とされているかもしれない。本当の死因は解剖しなければ永遠にわからないままだ。
医療先進国と言われる日本の驚くほどずさんで脆弱なシステムについて、生命保険や損害賠償、また類似事件の再発防止など私たちの生活に関連しうる身近な問題が数多く潜んでいることについてもっと知ってほしい。 腰の重い国や警察組織に正面から向き合い、改善を訴え続けている司法解剖医が、声なき死体と今を生きる日本人のためにもう一度強く警鐘を鳴らす!

出典:WAVE出版公式サイト


[関連]
『焼かれる前に語れ―司法解剖医が聴いた、哀しき「遺体の声」』岩瀬博太郎・柳原三佳(2007・WAVE出版)
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