2007年
223頁
目次(収録作品)
はじめに―心とは何か?
序章 「心とは何か?」という問い
1 心についてどのように考えていけばよいのか?
2 心の哲学の二つのテーゼ
3 哲学的議論の方法
第1章 心の因果性
1 心心因果と心物因果
2 二元論と心の因果性
3 心脳同一説
4 機能主義
まとめと問題
第2章 心と意識
1 現象的意識とクオリア
2 クオリア問題
3 物的一元論からの再反論
4 説明のギャップ
まとめと問題
第3章 心の志向性
1 志向性
2 命題的態度
3 志向性とクオリア
4 志向性の説明
まとめと問題
第4章 心の合理性
1 合理性と因果性
2 消去主義
3 解釈主義
4 不合理性
まとめと問題
第5章 心の認識
1 他我問題
2 心と行動
3 自己知
4 自己知の説明
まとめと問題
おわりに―結局のところ答えは出せるのか?
身近でありながら、よく考えてみるとそれが何なのかわからないような基本的なものごとを問うのが「哲学」である。本書ではそうしたものの一つである「心」に焦点を当て、心の哲学の基本的な概念や考え方を解説するとともに、哲学的に考えるとはどういうことかを一歩ずつ問い進める。自ら考える力を身につけるための、新しい哲学入門。
出典:勁草書房公式サイト