1995年
254頁
目次(収録作品)
第一章 記号主義
一 記号学と認識論
二 直感的認識の否定
三 思考――推論的表意作用
四 記号、人間、存在
五 スコラ的実在論
六 パース哲学について
第二章 現象学とカテゴリー
一 科学的哲学
二 現象、記号、現象学
三 三つのカテゴリー――その多面性と不還元性
四 第一次性
五 第二次性
六 第三次性
第三章 記号の概念と分類
一 規範科学としての記号学
二 記号学の体系
三 記号の概念
四 記号分析の原理と方法
第四章 諸記号の概説
一 記号それ自体の在り方――性質記号、個別記号、法則記号
二 記号の表意様式――類似記号、指標記号、象徴記号
三 記号の言明様式――名辞、命題、論証
四 論証の三分法――演繹、帰納、アブダクション
五 アブダクション
第五章 プラグマティシズム――論理的解釈内容、習慣、実際的結果
一 解釈内容の概念
二 論理的解釈内容
三 習慣と実際的結果
四 パースとジェイムズ
五 プラグマティシズムの意味論
パースは現代記号学(記号に関する一般理論)の創設者の一人であり、我々の認識と思考を本質的に「記号過程」ととらえた。難解なパース理論を分りやすく紹介する。
出典:勁草書房公式サイト