2004年
390頁
目次(収録作品)
序章 世界の別の顔
第1章 自由による自由の剥奪―批判の批判1
第2章 嫉妬という非難の暗さ―批判の批判2
第3章 「根拠」について
第4章 価値を迂回しない
第5章 機会の平等のリベラリズムの限界
第6章 世界にあるものの配置
少子高齢化、不況と失業、逼迫する財政。私たちの不安をかき立てる社会状況への対処法として近年もてはやされるのは、自己決定と自己責任、能力主義と自由競争であり、社会全体の調整・介入は批判されがちである。本書は、リバタリアニズム(自由至上主義)やリベラリズムのこうした磁場に対抗して、自ら障害者の介護や医療問題にも積極的に関わる気鋭の社会学者が、必要なものを必要な人に届けるための社会的分配の正当性を、さまざまな角度から徹底して考察したものである。
アマゾン商品説明より